第97回「後悔を財産に」高橋薫平(4年生)
日頃よりお世話になっております。4年の高橋です。
卒業ブログを書くにあたって、自分はこの部活での4年間をじっくりと振り返りました。振り返っていく中で、もちろん楽しい思い出やレースでの思い出もたくさん蘇ってきました。しかし、それよりも圧倒的に多く蘇ってきたのは「苦しい」という思いです。僕にとってこの4年間は、苦しかったと言うのも恥ずかしいくらいに自分を甘やかし続けた日々でした。日本一の環境にいながら、結果も行動も伴なわず、周りと比較して劣等感を感じ続けた日々でした。もちろん団体優勝できたことは本当に心から嬉しかったのですが、それを完全に自分事として捉えられず、「優勝してくれてよかった」という、メンバーを誇らしく思う気持ちで終わってしまいました。それはメンバーになれなかったからではなくて、自身が5連覇のメンバーの一員だと胸を張って言えるほど、この競技に対して全力を捧げてこなかったからだと思います。自主性が求められる大学の部活において、自分に打ち勝ち続け、優勝を勝ち取ったメンバー、OBの方々、そこに向かって本気で取り組んでいる後輩には、自分にそれができなかったからこそ、尊敬しかありません。
この苦しかった4年間で僕は「人は簡単には変われない」ということを身に沁みて感じました。日本一の環境にいてもやるのは自分次第で、変わろうという気持ちだけ持っていても、なかなか変われないことを実感しました。結果を出せずに、もっとできることがあったなと思いながら引退するのは本当に惨めです。このような思いを外に発信するのは気が進まない部分もありました。それでも卒業ブログをこのような内容で書いたのには、①自分にしか発信できない内容②現役で苦しんでいる人がいればその助けになりたいという思い③後悔のない引退を後輩にはしてほしいと思ったからです。素晴らしい結果を出してきた人や、ストイックにやってきた人には相談しにくいこともあると思います。そんな時には、傷の舐め合いにだけはならないよう努めるので、ぜひ僕にも相談してください!
自分に甘え続けてきたこの部活での4年間は一生後悔することだと思います。ただそれも自分のしてきた決断なので、これについてずっとクヨクヨしていても仕方がありません。日本一のチームでこれだけ結果を出せずに、これだけ劣等感を感じ続けながら生きてきた人は、ほとんどいないと思います。だからこそ、この経験を逆手にとって、大きな財産にしていけるよう、頑張っていきたいと思います!
最後に、自分はこの4年間、周りの人たちに支えられ続けて、最後まで続けてくることができました。選手の保護者以上に僕たちのことを常に応援してくださっていた土屋さん、あゆみさん、けんすけさん、大会があるたびに、明治のリザルトに気をかけてくれていたカーヤの会員の皆様、自分達がベストなコンディションで大会ができるよう努めてくださっていた大会運営の方々、より楽しく学生がウインドできる環境づくりに尽力してくれていた学連委員やNTメンバー、チームを裏で常に支え続けてくれていた角張さん、コーチ、練習のサポートだけでなく、悩み相談にも乗ってくださったOBの方々、結果や行動で常に自分達を引っ張ってくれていた先輩方、自分よりも速くなってとても頼もしい後輩のみんな、4年間一緒に駆け抜けてきた同期、他にもここには書ききれていない関係者の方々全ての方に心から感謝の意を表したいと思います。
本当にありがとうございました!