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第95回「幸せな4年間でした」小林将(4年生)

2023/03/15

お世話になっております。2022年度の副将を努めさせていただきました、小林将です。

団体戦5連覇することができました。

大会が終わって1週間強が経ってブログを書いている今でも優勝できていなかったらと考えると虫唾が走ります。

それほどまでにこの5連覇という目標は高く、重圧の大きいものでした。

「例年の明治の強さはない」「今年は俺らも優勝を狙える」

他大学からそう思われていたと思います。自分たちの中でも例年より実績がないことの自覚があったので焦りがありました。今年度最初のミーティングで「実力が上の者に合わせた練習をするから下級生はついてきてくれ」という方針にしました。日本一を目指す集団であれば当たり前だと思われるかもしれませんが、口でいうほど簡単なことではなくリスクの高い方針だったと思います。私が入部した時に部員の数は12人でした。それが3年経ってレディースプレイヤー・マネージャーの加入、部員が23人と急激に増え、この4年間で部の体制が徐々に変化してきました。ウィンドサーフィンというスポーツは大学から始める人が大半であること、部員の数が少ないことから下級生を育成することや退部者を出さないことが部の今後のことを考えると大切になってきます。しかし、団体戦5連覇をするという目標を達成するためにはその余裕が私たち4年生にありませんでした。特に1年生には厳しい1年だったと思います。追いついては離される夏の艇速練、効率性を上げるために一生懸命2周してもDNFになってしまうラウンディング。右も左も分からない中でがむしゃらに、そして誰も辞めずについてきてくれてありがとう。

そうやって下級生に対してあまり気にかけることができずに練習をしてきたけれども、なかなか結果も出ませんでした。大会に出ても入賞できる人がちらほら。紳之介がいたから明治のメンツが保たれていた大会も多かったと思います。ありがとう。10月は特に試練の月でした。インカレ予選ではしばらくなかった明治からの入賞者ゼロという不名誉な結果。しかも部内最高順位は3年生という最上級生としての不甲斐なさ。極めつけは忘れもしない10月29、30に大阪の北港で行われたレース。団体戦の前哨戦とも言われる大会で明治大学として4連覇がかかっている中でライバル校に惨敗し優勝を逃しました。団体戦で走ることの難しさ、個人戦とはまた違ったレースの雰囲気。そして連覇を逃してしまったという責任の重さ。大会自体がOBも参加できたりと和やかではあるものの、優勝を逃すことがこれほどまでに悔しいものなのかと感じたことを今でも鮮明に思い出せます。だからこそ、11月のインカレ個人戦という大舞台で明治から4人の入賞者を出せたことはとても大きかったです。チームにおいても自分の中でも様々なものを犠牲にしたり我慢してきたこと、信じて続けてきたことがようやく報われ、自分たちの自信にもなりましたし団体戦に向けて他大学に対して圧をかけることにも繋がったと思います。

そして迎えた団体戦。前入りのプレレースの結果は散々でした。全体順位で25位。5分の4が吹きレースで自分が任される風域だったにも関わらず走れませんでした。1年間、どんな風でも9レースで続けられる選手になるために練習してきたつもりです。しかしセレクションでの結果は4位、メンバーの会議でも基本的に幹太を3番目で出すという話になった時は正直悔しかったです。でも4番目だからこそ任せられた自分の風域で絶対に貢献したいし、自分以外が出た時の何かの役に立ちたくて過去の団体戦の研究を研究し尽くそうと一生懸命準備しました。十分に準備したと思って迎えた団体戦の直前で結果を出せなかったことへの焦りと不安は半端じゃなかったです。確実に態度に出てたと思います。同じ宿に泊まってたメンバーのみんなごめん。大会が近づき2日目と3日目が強風であるという予報が出た時も正直不安でした。でもそんな時に力をくれたのはサポートメンバーの存在です。前日に顔を見せにきてくれて、動画を作ってきてくれたこと。朝晩メンバーのためにご飯を作りに来てくれたこと。大会当日も例年以上に寒い中、各々が優勝のために動く姿。大会後の飲み会で堤防の先頭を死守してくれたという話を聞いた時に、自分たちが気づかないところでもたくさん動いてくれたんだなと思いました。3年間サポートメンバー側だったので気持ちはわかっているつもりです。団体戦の後は各々にとって大切な大会があるから練習をしたかった人もいるでしょう。和歌山へ来るのも1日かけての移動だから疲れると思います。毎年ある当たり前の動画だって作り慣れているわけじゃないから時間と労力がかかって大変です。メンバー中心の生活だから寝るのが遅くなる上に早起きもしなくてはなりません。コロナでサポート経験がなくわからないこともたくさんある中で献身的に動く、そんなチームメイトを持てたからこそ総力戦で掴み取れた優勝だと思います。本当にありがとう。

そして、最後に角張監督をはじめとしたOBの方々にたくさんの差し入れと声援を送っていただいたことに感謝申し上げます。私たちの和歌山での2週間弱の食生活はいただいた差し入れを使った自炊でした。私たちがこうして結果を残す力を出せたのもいただいた差し入れにあったと思います。また、SNS上やお忙しい中時間を割いて現地に来てメッセージや声をかけていただけたこともとても力になりました。部員23人の力だけではなく、明治大学ボードセーリング部全体で1つの大きな力となったことが優勝に繋がったと心から思っております。

これからは必ずや頼もしい後輩たちが私たちの残した大きなバトンを6,7,8と繋いでいってくれると信じています。微力ながらサポートしていきたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。

4年間本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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