第98回「ワン・フォー・オール」長井幹太(4年生)
4年の長井幹太です。
前回のブログの反響がすごく、勝手にプレッシャーを感じています。
最後のブログなので、変に意識せず、率直に、この競技を通じて考えていたことを書きたいと思います。
この競技は、かなり不平等な競技だと思います。
お金がかかる上、練習環境、理系と文系、大学によっても、大変さは違います。
こうした理由で、辞めていく速い人も、多々いました。仮に自分よりも速い人が全員辞めて、優勝したとして、その結果に意味はあるのか?心から喜べるのか?
そんな疑問が、自分の中で渦巻いて、モチベーションが湧かない期間がしばらくありました。
そうした中で、最後の年になり、この競技をすることも無いのだと、実感が湧いてきました。そう感じるようになってから、他人との比較ではなく、純粋に自分がどこまで速くなれるのか知りたいと思うようになりました。結果として、競技に対する姿勢が変わり、後悔なく引退できたと思います。
後悔。4年になって、この言葉を目にする機会が増えました。引退した今、数字よりも、本人が納得できるかどうかが、後悔のない最後を迎える上で、大切ではないかと感じています。
4年間、全力で競い合うライバルがいたことに感謝していますし、自分より苦しい状況で、努力し続けた全国の同期を、心から尊敬しています。
もう一つ、自分の気持ちを繋ぎ止めていたものに、「団体五連覇」があります。
本来なら「重圧」になる、その大きな目標は、怠け者の自分の背中を押して、最後まで、練習する原動力になっていた気がします。
これから先も、後輩にとって、重圧ではなく、力となって、受け継がれていってほしいと思います。
最後のブログで、ただ自分の考えていたことを書いた面白くないブログになりましたが、読んでいただけたら嬉しいです。
4年間ありがとうございました。