第145回　「人と向き合う！」　坂井伶名　(3年)

3年の坂井伶名です。

一年生のとき、高校の陸上の先生にウインドサーフィンを始めたと話すと、「坂井は人と向き合うより、自然と向き合う方が向いてそうだから良い選択をしたね」と言われました。
タイムとか自分の内側にばかり関心が向いていて、レースって感じでレースをしない私のことをよく理解した人からの一言は妙に説得力があり、なんとなくこの言葉に縛られたまま3年生を迎えました。

この競技をしている人ならよくわかると思いますが、この競技は決して自然と向き合っていればいいというものではないと思います。
スタートの攻防、対艇的な戦略など人と向き合い、周りの人のことを気にしないといけない場面ばかりです。
そもそも2周するタイムを競うとかではなく、順位の合計で結果を決めるという相手ありきのスポーツ。
人と向き合う>>>自然と向き合うって感じです。

それはわかっていながらも、スタートでバック無理って言われるのが嫌だし、めんどくさいしで空いてるとこからスタートしたり、一下空いてるマーク回ったり、競って勝つんじゃなくて全然違うコースで自由に乗って勝ちたいと思っていました。

それでも、風を見たり、艇速を速くしたり、自分だけでなんとかなる部分でどうにかすればいいと思い、今までやってきました。

しかし、3年生になり下級生の方が増えて、もっと下級生のことをよく見れる先輩になりたい！と思った時に、競技の中でもっと“人と向き合う”ことで周りを見れるようになり、いい結果が出て、さらには、後輩のこともよく見れるようになるのではないかと考えました。

過去を振り返ってみると速い先輩方は、あらかじめ頼んでいたわけではないのに、いつのまにか自分のことを見ていて、的確なアドバイスをくださいました。

なので、今年の目標は「人と向き合う」です！

性格的な部分なので、治すことは難しいと思いますし、人のことばかり考えてるのはつまらないので、やっぱり今年の目標は「人と向き合うことも覚える」の方がいいかもしれません。

今年のウインド界は、まさに、“群雄割拠”！！

四年生は全員、一年間逗子にこもって練習し、天下を伺うことになったようなので、自分も一緒に逗子でたくさん練習しようと思います。

一年間宜しくお願いします。