第119回「海の漢」小林勇斗（1年生）

歓迎の桜も散り、練習に慣れてきたかと思えば、気づけば先輩方が口を開けば夏練はきついぞ～としか言わなくなった季節となりました。かと思えば地獄の夏練はもうすでに始まり、３日目を迎えようとしていました。
今年からボードセーリング部に入部いたしました、小林勇斗です。どうぞよろしくお願いします。

私はこのボードセーリング部での活動を通して、ウィンドサーフィンがうまくなるだけではなく、人間力も高めるという目標があります。ウィンドサーフィンを始めた当初はただ速くなれればいいと思っていました。でも、この部で過ごす時間が増え、先輩方の言動、人としての成熟度に触れるうちに、先輩方に負けないくらいの人として大きな人間になりたいという想いが強くなりました。そしてちょうどいいことに、どうやら人間力が高い人はウィンドサーフィンも速いそうです。たしかに紳之介さんを始めとした先輩方は皆速く、最高にかっこいいし、なにより人間的にすごくできているなと感じます。一般の方への配慮、支えてくださっている人たちへの感謝など、先輩方のウィンドサーフィンに取り組む姿勢にはいつも尊敬し、見習わせてもらっています。

人間力が高い人はどうして速いのか自分なりに考えてみました。人間力が高い人は先を見てメリハリつけてテキパキ行動できるからボード上でもそれが生かされ、相手の気持ちを考えられるからセールの気持ちも考えられて、その結果速くなる。おそらく恩恵はこれだけではないと思いますが、それはおいおい見つけていこうと思います。社会人となる前最後の部活動。この部に巡りあえてことに感謝し、意味のある４年間にしてみせます。

最後に。この４か月間様々な人たちと出会いました。スラム出身中学中退のどん底から国一番のレストランに上りつめたフィリピン人、イタリアで暮らすおじさん、海で出会う人たち、かっこいい先輩方、刺激的な同期たち。自分は本当に環境に恵まれていると思います。この恵まれた環境で生活できていることに感謝し、日々思考して、人として成長していきたいと思います。人との出会いを大切にし、最高に速くてかっこいい、海の漢になってみせます！